笹ケ瀬川桃太郎プロジェクト

桃太郎伝説について

みなさんが知っている昔ばなし『桃太郎』のあらすじは、川から流れてきた大きな桃から生まれた桃太郎が、きび団子を腰にたずさえイヌ、サル、キジをお供に連れて鬼ヶ島へ鬼退治にいくという物語です。
この物語は吉備津彦命による温羅退治が原型になっており、2018年5月に日本遺産に認定されました。

吉備津彦命の温羅退治伝説

古代の岡山は吉備とよばれ、考霊天皇の皇子吉備津彦命が桃太郎のモデルになった人物とされています。

鬼ノ城という人々を寄せつけない山城に温羅とよばれる鬼が住んでおり、村で悪事をはたらいていました。吉備津彦命は大和の王から温羅退治の命を受け、吉備の中山に陣を構え、温羅の矢を防ぐ巨大な石の盾を築きました。吉備津彦命の放った矢が温羅の左目を射抜くと、温羅はキジに化けて逃げ、それをタカになった吉備津彦命が追います。温羅は鯉に化けて自分の血が流れる川に逃げ込みますが、鵜に化けた吉備津彦命が食べて退治しました。

これらの伝説の舞台は、鬼城山、矢置岩、矢喰宮、血吸川、鯉喰神社、白山神社の首塚として語り継がれています。

吉備津彦命のお墓は岡山市北区吉備津にある中山茶臼山古墳で、岡山市北区一宮にある吉備津彦神社に祀られています。岡山市北区吉備津にある吉備津神社は吉備津彦命の霊廟として知られ、多くの観光客が訪れます。

桃が古来より魔よけの道具に使われたことと、温暖な気候の吉備では古くから桃の栽培が盛んであったことが『桃太郎』の名の由来であるといわれています。桃太郎プロジェクトが行われた笹ヶ瀬川は、温羅退治伝説の舞台の近くに位置することから、大きな桃が流れてきた川のモデルとされました。


引用:「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま 日本遺産ポータルサイト

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